【国宝】 瑞巌寺 夜間拝観 2022

紅葉が綺麗に色づく季節になりましたが皆様どこかへお出かけになられたでしょうか?今回は宮城県松島町にある瑞巌寺についてレポートします。

瑞巌寺とは

瑞巌寺は正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい臨済宗妙心寺派に属する禅宗寺院です。
9世紀初頭に慈覚大使円仁によって改装された天台宗延福寺が前身と伝わっています。13世紀中頃に北条時頼が法身性西禅師を開山として臨済宗建長寺派への改修を行い、寺名も円福寺に改めました。しかしながら戦国時代には次第に衰退していき臨済宗妙心寺派に属することとなりました。

1604年(慶長9年)から5年をかけて仙台藩祖・伊達政宗による円福寺の復興が行われました。この際に寺名が「松島青龍山瑞巌円福禅寺」に改められています。また1620年(元和6年)から2年かけて障壁画の制作が行われています。

伊達家の菩提寺として領内一の格式を誇りますが明治維新後は廃仏毀釈運動の影響により荒廃していきますが、1876年(明治9年)、明治天皇東北巡幸の際に行在所となり内帑金(ないどきん)が下賜されて復興の契機となりました。
2018年(平成30年)に10年に及んだ「平成の大修理」が完了し、伊達政宗が完成させた創建当時の姿が現在に蘇りました。

境内の様子

松島海岸駅から国道45号線を約10分歩くと瑞巌寺の入口に到着します。

松島海岸駅から国道45号線を約10分歩くと瑞巌寺の入り口に到着します。ここから総門をくぐると参道です。

 

参道を歩いて行くと券売所に到着します。料金は大人700円。御朱印の受付もこちらです。

宝物館(青龍殿)の入口。国指定重要文化財の本堂障壁画、五大明王像、雲版や宮城県指定文化財が多数所蔵されています。

国宝である庫裡(くり)の入口です。禅宗寺院で主に台所の役割を担う建物です。大屋根の上に入母屋造の煙出しをのせています。ここから建物内に入り本堂の中を見学出来ます。なお建物内は撮影禁止です。

国宝である本堂の外観です。本堂は南東に面し南西端(画像左側)に御成玄関が、南東端に庫裡に続く廊下が接続しています。1609年完成。正面38m、奥行24m、入母屋造の本瓦葺で10の部屋があります。各室は部屋の使用目的にふさわしいテーマに沿って描かれた絵画や彫刻で装飾されています。

夜間拝観

円通院と合わせて紅葉の時期に夜間拝観を実施しています。
開催期間:2022年10月29日(土)〜11月23日(水・祝)
開催時間:平日 17時〜20時(最終受付19時45分) 金土日祝 17時〜21時(最終受付20時45分)
拝観料金:1,300円(瑞巌寺単券)※
詳しくは瑞巌寺ホームページにてご確認下さい。

※拝観券について
拝観券は瑞巌寺単券(1,300円)と瑞巌寺・円通院共通拝観券(2,000円)が販売されていますのでご注意下さい。受付付近は大変混み合うので松島レストハウスでの拝観券事前購入がオススメです。

共通拝観券で入場出来る円通寺農用ライトアップの記事は以下のリンクからどうぞ。

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夜間拝観の様子

同日に円通院と松島離宮にも撮影しに行っていた為境内に入る時間ががありませんでした。次回来訪の際は夜間の境内撮影もしたいと思います。

御朱印について

入口にある受付にて対応して頂けます。拝観前に御朱印帳を預けてください。
4種類(本尊、五大堂、三聖堂、四寺廻廊)の御朱印があります。(各300円、画像は本尊の御朱印。)
御朱印帳は1,200円です。受付時間は下記の通りです。

受付開始時間最終受付時刻
4月〜9月午前8時30分午後4時30分
10月・3月午後4時
11月・2月午後3時30分
12月〜1月午後3時

さいごに

国宝の本堂、庫裡は歴史を感じさせる建物でじっくり見るのがお勧めです。特に本堂の孔雀の間や上段の間は必見です。また宝物館も貴重な史料が多いのでゆっくり見学してみてはいかがでしょうか?
今回は時間が無かったので夜間に紅葉撮影が出来なかったのが残念でしたので、機会があれば紅葉の時期に再訪したいと思います。現地を訪れる際はルールとマナーを守って観光を楽しみましょう!

 

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